STEAM教育、10の姿、GIGAスクール構想、哲学教育、抽象的思考トレーニング。
これらのワードは親として知っておきたい教育理念や国の政策です。
令和の時代に入り、教育界も新たなトレンドや教育理念が出現し注目を集めています。
子どもの成長と学びを支える親として、最新の教育情報をキャッチアップすることは欠かせません。
本記事では、2025年に注目される家庭教育のキーワード5つを紹介し、具体的な実践方法やその背景について解説します。
「STEAM教育」理系人材育成から始まった子どもの理系教育!
STEAM教育とは?単なる理系教育ではない!
STEAM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をとった教育アプローチです。
これらの分野を横断的に学ぶことで、子どもの創造性や問題解決能力を育むことを目指しています。
単なる理系教育ではないが、やはり一言で表すと「理系教育」。STEAM教育はかなり注目されています。
子どもに理系に進む選択肢を与えるという意味でも我が家ではSTEAM教育に力を入れています。
なぜ注目されるのか?AI時代に必要なスキルを学べる!
急速に進化する技術社会では、専門的なスキルだけでなく、多角的な視点で課題を捉え、解決策を考える力が求められています。
STEAM教育はそのような能力を育むカリキュラムとして世界的に注目されています。日本でも、文部科学省が教育方針に組み込むように指導しています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/mext_01592.html
※文部科学省「STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進について」
幼児教育として家庭での実践方法
家庭でも簡単にSTEAM教育を取り入れることが可能です。
例えば、プログラミング玩具などは玩具店、書店、ネット通販で数多販売されています。あるいはもっと簡単に工作やおえかきなどアート活動を通じて創造性を刺激することも効果的です。積み木やブロックもいいですね。
我が家では、STEAM教育絵本を取り入れています。
絵本だと子どもも楽しく学ぶことができます。
子どもにとって日常の中で五感を活用する体験を増やすことが、STEAM教育の基盤となります。
「10の姿」幼少期の終わりまでに育ってほしい姿!
10の姿とは?コツコツ人間性を育んでいく!
「10の姿」とは、文部科学省が提唱する「生きる力」を具体化した、子どもが身につけるべき10の要素を指します。
「主体的に学ぶ姿勢」や「多様な人々と協働する力」など、これからの社会を生き抜くための資質・能力が含まれています。
なぜ今、注目されるのか?多様性の時代を生き抜く基礎力!
グローバル化やデジタル社会の進展により、これまで以上に多様性や柔軟性が求められる時代となりました。
「10の姿」は、子どもが新しい時代に適応しながら、自分らしく生きるための指針となっています。
家庭でのサポートは?急には変わらない!日々深いコミュニケーションを!
家庭でのサポートとして、まずは子どもが主体的に行動できる環境を整えることが重要です。
例えば、日常生活の中で小さな選択肢を与え、自分で判断する機会を増やすこと。また、家族間の会話を通じて、協働する喜びやコミュニケーションの大切さを教えることが効果的です。
「10の姿」は達成目標ではありません。
幼少期は個人差が大きいです。長い目で子どものために親として働きかけてあげましょう。
「哲学教育」答えのないテーマを「考える力」を養う!
哲学教育とは?考える訓練!
哲学とは ”ある物事の本質や根源を突き詰めるために考える学問”です。そして、その考える対象はすぐに答えが出せないテーマにすることが多い。
例えば、
・「やられたらやり返すは正しいか?」「おしおきは正しいか?」
・「神様は本当にいるのか?」
・「死とは何か?」「人生の意味は?」
哲学教育は、こういったテーマを考えることを通して子どもたちに「考える力」を養うことを目的としています。
自分の意見を持ち、それを論理的に説明する力や、他者の考えに耳を傾ける力を育てます。
生きづらさを感じたり、変化の激しい時代だからこそ「哲学」注目されているのかもしれません。
子どものためだけでなく、親も一緒に自分の人生哲学について考えるきっかけになります。
注目される理由!ココロを大切にする時代こそ哲学!
令和は「心の時代」と言われています。
モノやコトに溢れた時代に、ココロを大切にする時代へ突入し哲学が注目されるようになりました。
また、子どもの教育として、単に知識を得るだけでなく、情報を吟味し、自分の考えを形成する能力が重要です。哲学教育は、このようなスキルを育む手段として注目されています。
家庭での実践方法!なぜ?から始まる親子の会話が大切!
哲学教育は、親子の会話から簡単に始めることができます。「なぜ?」や「どうして?」といった問いを投げかけ、子どもの考えを引き出すことが大切です。
また、絵本や物語を題材に、登場人物の選択や感情について話し合うのも良い方法です。
下記絵本は全ての人に一度読んで欲しいオススメ絵本です!
大人にとっても心に響く、深い内容の絵本となっています。
「GIGAスクール構想」情報モラルなどを学校で教育する!
GIGAスクール構想とは?
GIGAスクール構想は、文部科学省が推進する教育改革で、すべての小中学生に1人1台のデバイスを提供し、ICTを活用した学びを促進する取り組みです。
・情報取得能力(情報の取捨選択)
・情報モラル(ネットリンチ、いじめ問題等)
・情報技術(プログラミング等)
上記のようなポイントを教育することが狙いで、令和の時代を代表する重要な取り組みです。
課題は?学校教育に急ピッチで取り入れる理想と現実のギャップ!
一方で、デジタル機器の過剰使用や、そもそも学校の先生がICT技術に素人、先生の教育が必要などが課題として挙げられます。
学校の現場に過剰に期待するのではなく、やはり家庭教育も併せて必要です。
タブレット端末やデジタル教科書はあくまで手段。
情報モラルや学業への影響など、大切な観点があります。親としても気になる施策です。
家庭での関わり方!子どもの心身の健康に配慮しよう!
子どもが学校で使用するデバイスを家庭でも活用することが可能です。例えば、オンライン教材を使って自宅学習を進めたり、プログラミングやデジタルアートなどのスキルを磨く時間を設けることが考えられます。
ただし、やはりSNS使用などにおける情報モラルや長時間使用による心身の悪影響がないかは親として気にかけてあげましょう。
「抽象的思考トレーニング」AIができない仕事ができるか?
抽象的思考とは?
抽象的思考は、目に見えない概念や関係性を理解し、応用する力を指します。この能力は、論理的思考や創造的な問題解決に不可欠です。
例えば、リンゴとオレンジという二つの具体の共通点を見つけ、「果物」というカテゴリーに分類することは抽象的な考え方の一例です。
なぜ重要なのか。AIが苦手とするのが抽象的思考!
未来の職業や社会課題は複雑化し、従来の枠組みでは対応できないケースが増えています。抽象的思考を鍛えることは、未知の課題に柔軟に対応する力を養う基盤となります。
抽象的思考力を早い段階で身につけた子どもは、学校の勉強だけでなく、将来社会に出たときにも柔軟に問題を解決し、新しいアイデアを生み出す力を持っています。
目の前の出来事を見て、何か他の話と同じでは?と考える思考が身に付くので、結果的に「賢く生きる力」を手に入れます。
家庭での実践方法
例えば、パズルや戦略ゲームを親子で楽しむことが挙げられます。また、「もしも○○だったらどうする?」といった仮定の質問を投げかけ、想像力を刺激する会話をするのも効果的です。
また、絵本読み聞かせも抽象的思考のトレーニングになります。絵本に含まれる教訓はまさに抽象的概念で、絵本の教訓を実生活へ活かす訓練は抽象的思考トレーニングの第一歩になります。
家庭教育はバトン開発!バトン絵本ストアの紹介!
バトン開発では、「子どもに幸福をつなぐ」ための絵本や教育グッズの開発をしています。
本記事で登場したSTEAM教育グッズや、哲学絵本なども作成しています。ぜひ下記よりバトン絵本ストアへお越し下さい。
まとめ!世の中の変化に合わせて親も情報をアップデート!
2025年の家庭教育は、テクノロジーの進化や社会の変化に対応するため、子どもの多様な能力をバランスよく育てることが求められています。
STEAM教育や哲学教育、GIGAスクール構想など、どれも親が積極的に関わることで、その効果が最大限に発揮されます。
親として子どもの可能性を広げるために、ぜひこれらの注目ワードを取り入れた家庭教育を実践してみてください。