近年、「STEAM教育」が注目されています。科学、技術、工学、アート、数学の分野を統合して学ぶこの教育方法は、子どもたちが将来の社会で必要な創造力や問題解決能力を育むために重要です。
しかし、まだまだ言葉だけが注目されていて、課題が多いのが実態です。学校でのカリキュラムだけでなく、家庭のサポートも不可欠であり、多くの家庭が実際に教育方法に悩んでいます。
今回は、STEAM教育の課題について解説します。また、後半では家庭でもできるSTEAM教育として、おすすめのSTEAM絵本を紹介します。
STEAM教育の理解と家庭教育の参考になりますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
STEAM教育とは?まずは理系エンジニアの解説記事をチェック!
まず、「STEAM教育」とは何かを簡単に説明しましょう。
STEAMとは、以下の5領域の頭文字を取ったものです。
・Science(科学)
・Technology(技術)
・Engineering(工学)
・Art(芸術)
・Mathematics(数学)
これら5領域を含め、科学・工学・技術のに特化した人材育成や、また、技術者以外でもSTEAM分野が複雑に関係する現代社会に生きる全て子どもたちの育成を目的としています。
以下の、現役の機械エンジニアである筆者が書いたSTEAM教育の解説記事がありますので、「STEAM教育って何?」という方は、ぜひ読んでみて下さい。
STEAM教育の課題を解説!多くの家庭で悩んでいるようです!
STEAM教育はメリット豊富な教育とされていますが、実際には様々な課題が存在します。ここでは、主な課題3点「学校教育の課題」「家庭のサポートの課題」「経済的課題」に分けて詳しく見ていきます。
学校教育の課題
小学校や中学校でSTEAM教育を推進するには、カリキュラムや設備、そして教師のスキルが重要です。しかし、現状ではこれらが不足していることが多いです。つまり、教える側の人材不足です。
また、教師の働き方や教材など物理的にも環境が不足しています。既存のカリキュラムとの両立が難しく、全国どこでも理想的な教育環境を整えることは難しいのが現状です。
理科の先生や情報の先生はいますが、企業や大学での研究・開発経験を積んだプロフェッショナルな技術者や、真にプログラミングができて、世の中に役立つサービスを開発できるレベルのIT人材を教育現場で確保するのは当然大変です。
プログラミングやソフト開発以外にも、いわゆる理系領域の科学技術やデジタル技術に精通した教師が理想ですが、そうした人材が十分に確保できていないのが現状です。
理系に進み、大学に進学すれば専門的なSTEAM教育を受けることになりますが、やはり小学生や中学生が一律にSTEAM教育を受ける環境はまだまだ課題があります。
家庭教育の課題
STEAM教育を効果的に学ぶには、学校だけでなく家庭のサポートも重要です。しかし、多くの家庭では以下のようなサポートの難しさが指摘されています。
・親の専門知識
STEAM教育は新しい教育分野であり、親世代にとっては馴染みが薄い場合が多いです。そのため、家庭でのサポート方法が分からず、どこから始めれば良いのか悩む家庭も少なくありません。
・時間の確保
共働き家庭が増え、子どもとじっくり向き合う時間がなかなか取れないという現実もあります。限られた時間の中で、効率的にSTEAM教育をサポートする方法を見つけることが課題となっています。
・教育内容の理解不足
STEAM教育がなぜ重要なのか、どのような成果が期待できるのかが十分に理解されていない場合も多いです。そのため、長期的な視点でのサポートが難しくなっています。このページにいる皆さんは大丈夫ですが、そもそもSTEAM教育という手法を知らない家庭もまだまだ多いです。
経済的課題(プログラミングスクールなど)
家庭で教育の一環として、プログラミングスクールやロボット教室などの習い事の選択肢も増えています。しかし、これには費用がかかり、すべての家庭が利用できるわけではありません。経済格差に代表される、教育格差も課題の一つです。
・高額な受講料
プログラミングスクールやロボット教室は、月額数千円から数万円の費用がかかる場合もあります。家計の負担を考えると、継続的に通わせるのが難しい家庭も多いです。
・地域差によるアクセスの不平等
都市部では様々なSTEAM教育のスクールが存在しますが、地方ではアクセスが難しく、教育の格差が生まれる原因となっています。
・教材費や機材費の負担
家庭での学習支援に必要な教材やデジタルデバイスも決して安価ではありません。特に、タブレットやパソコンが必須となるケースでは、購入費用が家庭にとって負担になります。
家庭でできるSTEAM絵本の紹介!まずは気軽に始めることが大事!
ここまで、STEAM教育の課題について見てきました。
では、どうやってSTEAM教育を実施していくのが良いのでしょうか?
現役の機械エンジニアで、パパでもある私の個人的な意見としては、STEAM教育は家庭で実践が一番だと考えています。
家庭で行うSTEAM教育の目的はなんでしょうか?思考力や問題解決能力など言われていますが、一つ目的にしたいのが、「理系科目に興味をもつ」ではないでしょうか?
決して、「理系に進める」ではない点は注意です。でも、理系に進むという”選択肢”は子供に与えたいなと個人的には思ってます。そのために、先ほど見てきた課題を乗り越えて、STEAM教育を実践することで、理系に進む”選択肢”を与えてあげたいと思います。
そこで我々バトン開発は、前節の課題も踏まえて、家庭教育でできるSTEAM教育を開発しています。
「私は理系ではないし、、、」「お金も時間もかけられないし、、、」「負担になるほど労力もかけられないし、、、」
そんな家庭にこそ、バトン開発のSTEAM絵本をオススメします。
STEAM絵本については、下記記事に詳しく書いていますので、今すぐ、下記記事を読んで見て下さい。
また、STEAM絵本、その他バトン絵本のストアページは下記ボタンから見に行けます!
バトン開発は、「子どもに幸福をつなぐ」を目標に活動をしています。本ブログでも、子どもの教育や将来を考えるブログ記事を日々更新しています。
STEAM教育意外にも、さまざまな教育情報やトレンド情報を発信していきますので、他の記事もぜひ読んで見て下さい。
まとめ!STEAM教育の課題は乗り越えられる!
STEAM教育は、子どもたちにとって重要なスキルを身につけるための理想的な教育アプローチです
しかし、学校や家庭、経済的な課題がその普及を妨げているのが現状です。特に家庭でのサポートは不可欠であり、親が子どもと一緒に楽しみながら学べる機会を増やすことが、STEAM教育を成功させる鍵となります。
今回ご紹介したSTEAM絵本は、家庭でも手軽に始められる学習の第一歩です。親子で一緒に本を読みながら、興味のある分野を見つけることで、子どもたちの好奇心を引き出し、将来的な学びへの興味を深めるきっかけになるでしょう。
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