絵本の読み聞かせはいつまでも続けよう!小学校高学年ならではの絵本の効果解説!

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バトン開発エンジニア

子育て中の理系パパ。機械工学、半導体製造技術の先端技術が専門。

AI時代を生き抜く思考、社会人基礎力、STEAM教育など、これからの時代に必要とされる力を子どもへ伝承すべく、絵本作成など活動中。我が子で実践しながら思考錯誤の日々。

現在、機械系エンジニアとして開発職で働きながら、「子どもに幸福な未来をつなぐ」バトン開発を立ち上げ、事業を運営。

このブログでは「子どもの幸福な未来」のために親としてできる教育に関する情報を中心に発信しています。

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 子どもが自分で本を読み始めると、「読み聞かせは卒業してもいいのでは?」と思いがちです。しかし、読み聞かせには年齢を問わずさまざまなメリットがあり、特に小学校高学年の子どもにとっても、まだまだ効果があります。

 むしろ、学校の勉強のレベルも上がってきて、物事を抽象的に考えることができるようになってきた小学校高学年だからこそ、親子でじっくり対話ができる絵本の時間が重要です。

 この記事では、ひとりで絵本を読めるようになってからも、読み聞かせを継続するメリットについて深掘りし、親子のコミュニケーションをより深め、学びを豊かにするための具体的なポイントを解説します。

ひとり読みできるようになれば終了!?絵本読み聞かせは継続しよう!

 小学校高学年になると多くの子どもがひとりで本を読み始めるため、読み聞かせは必要ないと感じるかもしれません。しかし、実際には自分で読めるようになっても、親が読み聞かせを継続することに多くのメリットがあります。

 ポイントは内容を理解できるかどうかです。ひとり読みができるようになっても、最初は文字を追うだけで終わってしまったり、理解できないまま読み進めたりしてしまいます。もちろん、それはそれで大切ですが、読み聞かせも継続することで、より内容の難しいストーリーも理解できるように成長するでしょう。

 以下、小学校高学年でも読み聞かせをすることのメリットを3つ挙げます。

1.1 ひとり読みと読み聞かせの違い

 ひとりで読むことは重要なスキルですが、読み聞かせは「聞く力」を養うのにとても役立ちます。小学校高学年になると、難しい言葉や複雑な表現も徐々に理解できるようになるので、少し抽象度や言葉の難易度を上げた絵本の読み聞かせをすることで、「聞く力」や「理解力」の向上が期待できます。

 ひとりでは、難しい内容の本でも、親が少し解説を加えることで内容をより深く理解し、考える機会を与えることができます。

1.2 読み聞かせが親子の絆を強化

 読み聞かせは、親と子の大切なコミュニケーションの時間です。子どもが小さいときには日常的だったこの時間も、成長とともに少なくなりがちです。

 しかし、読み聞かせは特別な「共有時間」をつくり出し、親子の信頼関係を築き続ける手助けをしてくれます。

1.3 共感力や感情の発達への影響

 小学校高学年は思春期の入り口ともいえる年齢であり、感受性が豊かになり、共感力も高まります。物語に出てくる登場人物に共感し、異なる価値観を知ることは、心の成長に大いに役立ちます。

 この時期の読み聞かせが、情緒面での発達にも貢献するのです。

学力アップ!?年齢に応じて抽象度、対話の難易度をあげてみよう!

 高学年になると、読み聞かせの内容も少し難しいものに挑戦することができます。内容の抽象度や対話の難易度を少しずつ上げていくことで、子どもにとっての学びの深さも増していきます。

 いわゆる童話や昔話、かわいいキャラクターが登場する絵本だけでなく、少し文章が長めのもの、抽象的な教訓を含む本などに変えていき、毎日少しずつ読み進めることもできるようになってきます。

 高学年から効果が出る、学力、スキル面での読み聞かせのメリットは、以下のようなポイントが挙げられます。

2.1 抽象的なテーマに触れる機会

 高学年になると、道徳や倫理、社会問題といったテーマに触れる絵本や児童書も楽しめるようになります。

 これらは自分で理解するには難しいことも多いため、読み聞かせを通じて親が一緒に考えを深める機会を提供することで、知識や考察力が養われます。

2.2 対話を通じた思考力と表現力の向上

 読み聞かせ後の「振り返りタイム」や「質問タイム」を設けると、子どもの思考力や表現力が向上します。「このキャラクターはなぜこうしたのかな?」など、子どもが物語に対して意見を言えるような質問をしてみるのも効果的です。

 こうした対話型の読み聞かせは、もっと早く幼児期からでもオススメですが、小学生になると、「なぜ?」や「どう思う?」などの論理的思考が伴う質問や対話をすることができるようになります。

 子どもの思考力を高めるだけでなく、論理的な表現や自分の意見を言うスキルも伸ばしてくれます。

2.3 読解力と語彙力の向上

 難しい言葉や複雑な表現も含まれる本を選び、読み聞かせを通して新しい語彙や言い回しに触れさせると、語彙力も自然と向上します。

 親が一緒に解説することで、難しい単語が出てきてもすぐに理解する助けになるでしょう。

おすすめのジャンルは?STEAM教育や社会性を豊かにする絵本もオススメ!

 高学年の子どもには、ただの物語だけでなく、さまざまなジャンルの絵本を読み聞かせることがオススメです

 特に、私は近年注目されているSTEAM教育や社会性を育てる絵本は将来に役立つ視点を養うのに最適だと思います。

3.1 STEAM教育に役立つ絵本

 STEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)は、科学的思考や創造力を養うための教育です。

 これに関連する絵本や児童書を通して、子どもに科学や技術の基本的な概念に触れさせ、興味を引き出すことができます。例えば、宇宙や環境問題をテーマにした絵本などは、興味を持って楽しむことができるでしょう。

 特にこれからのAI時代、技術者やエンジニアは不足しており、テクノロジーや創造力のある人材は社会で活躍するようになるでしょう。こどもに選択肢を与えると言う意味で、幼少期からSTEAM教育を実施し、いわゆる理系科目に興味を持ってもらうのは私は個人的に賛成です。

3.2 社会性を豊かにする絵本

 他者との関わり方や異文化理解を促す絵本もおすすめです。特に高学年の時期には、友情や家族愛、異なる価値観について考えさせる本を選ぶとよいでしょう。これらの本を通じて、子どもが自己理解を深め、他者に対して思いやりを持つ心を育むことができます。

 時代は昭和の「モノ」・平成の「コト」の時代から、令和は「ココロ」の時代へと移ると入れています。社会を幸せに生きていくこと。これがこれからの時代の一つのテーマになると私は思いますが、社会性のある子供に育ってほしいと願う親は多いのではないでしょうか?

3.3 自然や環境保護をテーマにした絵本

 地球環境や動物の保護について学べる絵本は、自然への興味や愛情を育てるだけでなく、持続可能な未来について考えるきっかけにもなります。こうした内容は、将来的な地球規模の問題への理解を促し、積極的な行動を引き出すかもしれません。

 世の中の環境への取り組みは一段と本気度が増していっています。社会の一つの判断軸になっていることは間違いなく、環境負荷への考慮がないものを創造しても、もはや社会に受け入れられない時代です。環境問題への興味を持つことは非常に大切だと思います。

理系パパが考えるSTEAM絵本や社会性・教訓絵本の解説記事!

 筆者の考える、本記事では書ききれなかった、STEAM教育や、社会性・教訓絵本に関する解説記事がいかにあります。ぜひ読んでみてください。

・STEAM教育についての解説記事

・社会性や教訓絵本についての解説記事

まとめ!小学生の間も絵本読み聞かせを継続しよう!

 小学校高学年になっても、絵本の読み聞かせは子どもの成長に欠かせない役割を果たし続けます。自分で読めるからといって、読み聞かせを終了するのはもったいないことです。

 親子の貴重な時間としてだけでなく、読解力や想像力、共感力の向上、さらに学力アップや社会性の育成にも効果的です。

 ぜひ、年齢に合わせた読み聞かせを継続し、子どもが豊かな心を育てていくお手伝いをしてみてください。

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