寝る前の読み聞かせを継続しよう!知っておきたい読み聞かせの効果とポイント!

絵本
この記事を書いた人
バトン開発エンジニア

子育て中の理系パパ。機械工学、半導体製造技術の先端技術が専門。

AI時代を生き抜く思考、社会人基礎力、STEAM教育など、これからの時代に必要とされる力を子どもへ伝承すべく、絵本作成など活動中。我が子で実践しながら思考錯誤の日々。

現在、機械系エンジニアとして開発職で働きながら、「子どもに幸福な未来をつなぐ」バトン開発を立ち上げ、事業を運営。

このブログでは「子どもの幸福な未来」のために親としてできる教育に関する情報を中心に発信しています。

バトン開発エンジニアをフォローする

 子どもが毎晩ベッドに入る前に、親として子どもとどんな時間を過ごしていますか?

 寝る前に子どもに絵本を読み聞かせるという習慣を持っている家庭も多いと思います。寝る前の読み聞かせは、親子の絆を深める素晴らしい方法であり、子どもにとっても多くのメリットをもたらします。

 しかし、毎日忙しい生活の中で「本当に続ける意味があるの?」「毎日数分で効果あるのかな?」と疑問に思うこともあるでしょう。

 この記事では、寝る前の読み聞かせが子どもに与える効果や、実際にどれくらいの時間をかければよいのか、さらには誤解されがちな「寝る前の読み聞かせが良くない」という説についても解説していきます。

寝る前の読み聞かせは効果あり!読み聞かせは子どもの心を落ちつかせる!

 寝る前の読み聞かせが子どもに与える効果は、さまざまな研究によって証明されています。

 具体的には、以下のような点が挙げられます。
・子どもの脳がリラックス状態になる。(前頭前野の血流量が低下)
・ルーティーン化しやすい。
・育脳効果が期待できる。(記憶力の向上)

 兵庫教育大の研究によると、NIRSという装置で脳血流量の変化を調べ、絵本の読み聞かせを聞いている時に前頭前野における血流量減少が見られたと発表している。これは、読み聞かせを聞くと「こころが癒されること」が起こっている(=脳がリラックスする)と考えられる。(1)
(1)The Science of Reading, Vol. 56, No2. p89-99 (2015)

1日の終わりの夜。いい感じで1日を終わりたいですね。絵本タイムがあれば安らいだ気持ちになれるんですね。

浜島代志子 著 1日7分の絵本で子どもの頭はみるみるよくなる

 子どもは一日の出来事や新しい経験を消化しようとしている状態であり、夜ベッドに入るときはしばしば興奮したり、不安な気持ちを抱いていることがあります。読み聞かせは、そのような感情を静め、安心感をもたらすことが期待できます。

 また、毎日読み聞かせを継続することで、入眠前のルーティーンとなり、子どもが読書週間を身につける良いトレーニングにもなります。1日5分でもいいのです。以下記事でも、毎日5分の絵本読み聞かせについて解説しています。ぜひ読んでみてください。

 さらに、読み聞かせは親子の絆を強化する時間でもあります。現代の忙しい生活の中で、親と子どもが向き合ってコミュニケーションをとる時間は限られています。

 しかし、読み聞かせを通じて親が子どものそばにいて、物語を共有する時間は、子どもにとって心地よいだけでなく、親にとっても特別なひとときです。これにより、子どもは自分が大切にされていると感じ、安心感や自己肯定感を育むことができるのです。 

みんなどれくらい読み聞かせに時間取っている?5〜15分が大半!

 寝る前の読み聞かせを始める際に、「どれくらいの時間をかければよいのか?」と悩む親も多いでしょう。実際、絵本数冊読んだとして、10〜15分程度が多いのではと筆者は思います。

 筆者の家庭では、息子は1回読んだだけでは終わらせてくれないので、数回 or 数冊読むことが多いです。それでもだいたい15分程度が多いと思います。

 最近では、寝る前に自分で読みたい絵本を絵本棚から選ぶようになりました。(4冊も5冊も選ぶので、「2、3冊にしようね」と言って削減していますが。。。)

 ベネッセ教育総合研究所「3~5歳児家庭の読み聞かせの現状」の調査でも、読み聞かせをしている家庭の平均時間は1日15分以下が7割程度を占めています。

「3〜5歳児家庭の読み聞かせの現状」ベネッセ教育総合研究所

 絵本読み聞かせは、たとえ短い時間でも十分に効果があります。また、寝る前の時間はリラックスするための時間ですから、あまり長い間絵本を読み続けると、かえって子どもが疲れてしまうこともあります。

 そのため、無理に長時間読むのではなく、子どもが興味を持って聞いていられる範囲で読み聞かせを楽しむことが重要です。親も毎日長時間の育児をするのは大変なものです。

 ちょっとでいいから、継続をすることが大切だと思い、とにかくまずは習慣化してみましょう。内容が十分かどうかはその後でOKです。

たとえば、朝ごはんのあとに国旗カードやかるた、夕飯後に知育遊びや図鑑を読み、お風呂で数字遊び、寝る前に読み聞かせやお話し作りをするといったように、すき間時間を活用するのがオススメです。

東大ママの 「東大脳」を育てる3歳までの週間

 読み聞かせにあたってのもう一つのポイントは、内容の選び方です。年齢に応じた簡単な物語や、リズムのある詩、絵が豊富な絵本を選ぶと、子どもは飽きずに楽しむことができます。短い時間でも、毎日続けることでその効果は確実に現れるでしょう。

 絵本は多くの種類を読み聞かせることがオススメです。絵本は子どもの記憶に残ります。(みなさんも読み聞かされた童話や昔話を覚えていますよね?)

 筆者も自身が子供に伝えたい教訓をストーリー化した絵本の作成をしております。興味がある方はぜひ下記よりストアへお越しください。毎日継続するのにぴったりな絵本や、父親にこそ読み聞かせをしてほしい絵本を作成しています。

寝る前の読み聞かせはNG??そんなことはありません!!

 一部では、「寝る前の読み聞かせは良くない」といった噂を耳にすることがありますが、それは本当なのでしょうか?

 実際には、そんなことはありません。確かに、一部の専門家は寝る直前に興奮する内容の絵本や、刺激的なストーリーを読むことは避けた方が良いとしていますが、これはあくまで本の内容に関するアドバイスです。

 例えば、冒険やアクションが多いストーリー、感情が高ぶるような劇的な展開を持つ本は、寝る前のリラックスを妨げる場合があるかもしれません。(あくまで可能性がゼロではないという話です。)

 しかし、穏やかで心地よいストーリーや、落ち着いた語り口調の本であれば、寝る前に読むことは全く問題ありません。むしろ、心地よい眠りを促すためには、寝る前の時間を本に浸ることが効果的だとされています。

 また、子どもによっては、物語を読むことで自分の想像力が広がり、夢を楽しむような気分になることもあります。これは子どもの発達にも非常にプラスに働きます。特に、小さな子どもは、物語の世界に入ることで自分の感情や思考を整理し、現実世界と向き合う力を養うことができます。

 寝る前の読み聞かせを「しない方がいい」と思い込むのではなく、適切な内容やタイミングを意識して取り入れることで、より良い睡眠と子どもの発達に寄与することができます。

まとめ!寝る前の読み聞かせで絵本習慣を身につけよう!

 寝る前の読み聞かせは、子どもにとって多くのメリットがあります。心を落ち着かせ、安心感を与え、良質な睡眠を促すだけでなく、親子の絆を深め、自己肯定感を育む大切な時間です。

 また、5〜15分という短時間でも十分な効果が期待でき、毎日少しずつ続けることで、子どもの発達に大きな影響を与えます。

 一部の誤解があるかもしれませんが、寝る前の読み聞かせを止める必要は全くありません。大切なのは、子どもに適した内容を選び、リラックスできる環境で楽しむことです。

 忙しい毎日の中で、寝る前のほんのひとときを親子で過ごすことで、子どもは心の安定が得られます。この機会に、あなたも寝る前の読み聞かせをぜひ取り入れてみてください!

コメント