絵本の読み聞かせは家庭教育に最適です。近年は対話型の読み聞かせや父親による読み聞かせなど、絵本教育の効果をさらに引き出す絵本の読み聞かせが注目されています。
しかし、いずれの手法も「親が子どもに読み聞かせる」というスタンスが前提です。教育や脳の発達の面で考えると、毎日変わらず親が子どもに読み聞かせるだけでは受動的な刺激になってしまいます。
そこで、逆に「子どもが親に読み聞かせをする」絵本を紹介したいと思います。
「子どもが親に読み聞かせ」とは、つまり「絵本を音読する」ことになります。音読時は脳の前頭前野の血流量が増えるという研究結果もあり、脳の活性化に繋がることが分かっています。
この記事では、「子どもが親へ読み聞かせる音読絵本」がどのように子どもの脳に良い影響を与えるのか、具体的な効果や実践方法について詳しく紹介します。
常識を覆す!子どもが親へ読み聞かせる音読絵本で、子どもの脳活性化!
絵本は、親が子どもに読み聞かせをしてあげるのが一般的です。しかし、逆に「子どもが親に読み聞かせをする」絵本があります。
バトン絵本の音読絵本
「おとうさんへのおてがみ」
子どもが親に読み聞かせをするというと、少し驚かれるかもしれません。
そもそもどういう効果があるの?と思われるかもしれません。
「子どもが読み聞かせをする」というのは、つまり絵本を音読するということです。
それは単に言葉を発するだけではなく、相手の反応を見ながら言葉を発する能動的なコミュニケーションになります。
音読は脳の前頭前野の血流を増加させるなど、子どもの脳を活発にすることが報告されています。
また、6歳未満の未就学児へのひらがな指導に意識を向ける保護者は増加傾向で、「数や文字を学ぶこと」は家庭教育として認識が高まっています。音読絵本は数や文字を学ぶことを加速させます。
文字が読めないのにどうやって音読するの?と思われるかもしれませんが、大丈夫です。
こどもは簡単な文章なら、絵を見て丸暗記できてしまいます。何度も繰り返して読み聞かせしている絵本なら、セリフを覚えたりしていますよね。文字が読めなくても暗記して読み聞かせができます。
やはり、いつもと変わらず一方的な読み聞かせでは、飽きも出てきてしまいます。絵本教育を楽しく継続する手法の一つとして音読絵本を試してみてください。
次の章で、具体的な音読絵本の効果について説明します。
音読の効果は脳の血流アップ!変化をつけた絵本教育で子どもの脳へ刺激を与える!
「子どもが親に読み聞かせをする」絵本のメリットは以下のような点が考えられます。
・音読により脳の前頭前野の血流量が増加し、脳の活性化に繋がる。育脳に繋がる。
・聞き手の様子を見ながら言葉を発する練習となり、能動的なコミュニケーション能力を育む。
・絵と文章をリンクさせることで、記憶力のトレーニングになる。
・ストーリーに合わせた読み方をすることで、表現力と読解力を育む。
・文字や数字などへの興味を促進。
・集中力の向上。言語中枢を使う勉強への集中力を育む。
音読絵本は単に声を出すだけでなく、言葉を使って意味を伝えるという高度な認知活動を促進します。また、親の反応を見ることで、子どもはコミュニケーション能力や感情の理解を深めることができます。
一般的な絵本の読み聞かせも大切なのですが、少し変化を加えて子どもの脳への刺激を与える絵本教育も実践していきましょう。
文字が読めなくても大丈夫!音読特化の絵本はバトン絵本!
では何歳から音読絵本を実施するのが良いのでしょうか?
それは文字が読める前からでも大丈夫です。早ければ3歳になる前からチャレンジできるでしょう。
ではどんな絵本を選べば良いでしょうか?
「まだ文字が読めないから音読は難しい」と感じる方もいるかもしれませんが、そんな心配は無用です。音読絵本には音読特化の「バトン絵本」がオススメです。
バトン絵本の音読絵本
「おとうさんへのおてがみ」
各見開きの絵ごとに1フレーズの文章があって、3歳ごろからは丸暗記で子どもが絵本を読めてしまいます。
「おとうさん」や「ありがとう」など日常で使える言葉で構成させれおり、言葉を話し始めたこどもでも発音しやすい文章です。親子のコミュニケーションを深めるだけでなく、子どもの自信や達成感を育む絶好の機会となります。
バトン絵本については以下もお読みください。
まとめ 音読絵本で家庭教育に変化をつけよう!
「子どもが親に絵本を読み聞かせる」という新しいアプローチの絵本の紹介をしました。音読によって脳の血流がアップし、子どもの脳を活性化させ、認知力や表現力を高める効果があります。変化をつけた絵本教育が新たな刺激を与えることで、子どもの成長をさらに促進します。
バトン絵本を活用すれば、文字が読めなくても音読の楽しさを味わいながら、親子の絆を深めることができるでしょう。この新しい家庭教育の形を、ぜひ取り入れてみてください。
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