読解力が人生を左右する!?AI時代の幼児教育も絵本読み聞かせが最強!

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バトン開発エンジニア

子育て中の理系パパ。機械工学、半導体製造技術の先端技術が専門。

AI時代を生き抜く思考、社会人基礎力、STEAM教育など、これからの時代に必要とされる力を子どもへ伝承すべく、絵本作成など活動中。我が子で実践しながら思考錯誤の日々。

現在、機械系エンジニアとして開発職で働きながら、「子どもに幸福な未来をつなぐ」バトン開発を立ち上げ、事業を運営。

このブログでは「子どもの幸福な未来」のために親としてできる教育に関する情報を中心に発信しています。

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 AI技術の進化により、私たちの生活は大きく変わりつつあります。便利な世の中になる反面、AIに多くの仕事が代替されて失業者が増加するなど、社会問題への影響など懸念されています。

 「ロボットは東大に入れるかプロジェクト」で研究されたAI搭載ロボットの学力は有名私立大に合格するほどの実力です。AIの実力は、大学入試など得意なタスクではすでに平均的な人間を余裕で上回っています。単なる学歴だけで生きていける時代ではなくなりました。AIが人間の仕事を奪っていくという話もうなずけます。

 これからの時代を生きる子どもが幼少期に身につけるべき能力は何でしょうか?それはAIには代替できない領域の能力です。その一つが本記事のテーマである「読解力」。「読解力」を幼少期から育てることが子どもの人生を左右すると言っても過言ではありません。

 では、読解力はどのように育てることができるのでしょうか?それは「絵本の読み聞かせ」です。この記事では、AI時代に求められる読解力と子どもの読解力の伸ばし方について紹介します。

教科書が読めない子どもたち?AI時代に必要なスキルは基礎的な読解力!

 2018年に初版が出てメディアで話題になった書籍「AI vs 教科書が読めない子どもたち」をご存知でしょうか?すでに初版から6年経過したので、この書籍の内容からさらにAI技術は進化していると思われますが、今話題になっているAIについての専門家の解説が書かれた書籍です。

 現在のAI技術を搭載したロボットは有名私立大に合格できると冒頭で記載しましたが、AIはまだ万能ではありません。有名私立大に合格するAIロボットの実情について以下のように述べられています。

国語はどう考えても正攻法でなんとかできるとは思えません。そこで、国語チームが試みたのは、センター試験現代国語で最も配点の大きい傍線部の問題に対し、文字の重複などごく表面的なことから選択式を選ぶという「荒技」でした。(〜中略〜)文の意味どころか、単語の意味も調べません。

新井紀子 著 「AI vs 教科書が読めない子どもたち」

「先日、岡山と広島に行ってきた」と「先日、岡田と広島に行ってきた」の意味の違いが理解できないのが不肖の息子東ロボくんであり、今日のAIです。

新井紀子 著 「AI vs 教科書が読めない子どもたち」

 つまり、AIの課題は読解力です。有名私立大に合格できると言うので、さぞ問題文を理解して解答する万能知能なのかと思っていましたが、なんとテストで点を取るだけならAIにとっては文の意味すら理解する必要がないということです。

 では現実問題として、読解力のないAIだけで世の中の仕事は回っていくでしょうか?答えはNoでしょう。

 AIに仕事を奪われる人間がAIにはできない仕事に就くためには、AIにはない読解力が必須のスキルだということです。だからこそ、基礎的な読解力を身につけているかどうかが人生を左右すると言っても過言ではないのです。

読解力がAIの苦手なこと!AIに仕事を奪われた人間にできる仕事はあるか?

 前章で「読解力」がAI時代に人間に求められるスキルだと記載しました。

 では、AIにできる仕事はAIに任せて、人間は読解力が必要な仕事をすればよい。子どもたちはAIの登場により生まれる新たな仕事に就けば良い。とそんな単純な話で済むでしょうか?前述の書籍ではそんな楽観視はできないと述べられています。

AI楽観論者が言うように、多くの仕事がAIに代替されても、AIが代替できない新たな仕事が生まれる可能性はあります。しかし、たとえ新たな仕事が生まれたとしても、その仕事がAIで仕事を失った勤労者の新たな仕事になるとは限りません。(〜中略〜)AIで対処できない新しい仕事は多くの人間にとっても苦手な仕事である可能性が非常に高いということを意味するからです。

新井紀子 著 「AI vs 教科書が読めない子どもたち」

 丸暗記の定期テスト勉強、大学に合格するための数学の公式暗記、過去問演習でパターンを覚える。こんな感じで大学生になり就職をした人が日本の教育ではほとんどです。これはまさにAIの得意としている分野で、基礎的な読解力がなくテストだけ乗り越えてきた子どもにとっては、AIで対処できない問題には同じように対処できない可能性が高い。

 こんな状態ではAIに仕事を奪われた人たちにAIにできない仕事が務まらないのです。文章の意味を理解できる人材がAIに仕事を奪われた人間がするべき仕事なのです。

幼少期の読解力は絵本で養える!色々な種類の絵本を読み聞かせよう!

 では、子どもの読解力を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか?答えの一つは「絵本の読み聞かせ」です。絵本は、子どもが読解力を身につけるための絶好のツールです。その理由として以下の点がよく挙げられます。

・言葉の豊かさ:絵本には豊かな表現が使われており、子どもの語彙力が自然と増えます。
・ストーリーの理解:物語の展開や登場人物の感情を理解することで、因果関係や論理的思考が育まれます。
・イラストのサポート:絵本のイラストは、言葉だけでは伝えきれない情報を補完し、理解を深める助けとなります。

 ここでポイントは、読解力を伸ばす観点で考えると、さまざまな種類の絵本を読み聞かせることが大切です。言葉やストーリーの理解も偏ったジャンルの絵本だけでは、同じような言葉やストーリー展開ばかりで、読解力向上の観点では勿体無い。

 ついつい子どもにに選ばせて絵本を購入すると、同じキャラクター絵本や、乗り物絵本など、種類が偏ってしまいがちです。同じようなジャンルの絵本だけでなく、テイストの違うストーリー絵本を読み聞かせることは読解力の訓練に最適です。

 本記事では他にはないユニークなストーリー絵本として、バトン絵本がオススメします。一生役立つ教訓を含むオリジナルストーリーで、絵本の種類が偏ってしまっているなら、一度バトン絵本を読み聞かせてみてください。

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まとめ AI時代こそ絵本で子どもの基礎読解力を鍛えよう!

 AI時代において、基礎的な読解力は私たちの生活に欠かせない重要なスキルです。読解力が高いことは、情報を正確に理解し、論理的に考える力を持つことを意味します。

 子どもたちが将来、AIと共存しながら成功するためには、幼少期からの読解力の育成が不可欠です。保護者や教育者として、絵本の読み聞かせを通じて子どもたちが豊かな読解力を身につけるためのサポートを惜しまず行いましょう。

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